London Business Schoolの最初の授業で、自分への弔辞、を自分で書く宿題があるという学生の日記を見た
昔、そういったコンセプトを知ったが、特に書き下してはおらず、今回改めて出会った
今回、MBAに行きたいが、卒業した後どうしたいのかが色々アイディアがある状況で、キャリアフォーカスが定められていない点をどうすべきか、また、現状にほぼ満足し、危機感や飢餓感がない状況で、次に向けて情熱のスイッチを自分に押すためにどうしたら良いのか
企業で言うと、大企業病
備えをしていないと、必ず来る危機で痛い目にあうことは分かってはいる
社会福祉士として、仕事を通じて人生の最後を数多く見てきた方と数時間に渡り、人間の最後はどういう状況なのか伺い、人生には終わりがあり健康寿命もあるという当然のこと、つまり死に向き合う、ことが、今必要ではないかと思うに至った
そうすればWhy MBAももっと迫力を持って書けるし、そもそも死ぬ間際に願いが叶って今に戻ってきた、これから人生をやり直せる、という発想を持つ
以下の記事は、興味深かった
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人生の大目標はぼんやりしていていい
日経doors編集部(以下、――) 20代・30代はライフステージが変わりやすく、迷いの多い時期でもあるように思います。そんな働く女性に、将来にわたって「人生の軸」をつくるためのアドバイスをお願いします。
ひきたよしあきさん(以下、敬称略) 僕がお勧めしているのは、「自分への弔辞を書いてみる」ことです。実はこの方法は、僕自身の経験によるもの。数年前にがんを患い、これからの人生をどう生きていこうかと考えていたとき、ハワイ大学名誉教授で死生学を専門にしている吉川宗男先生が、僕にこう言いました。
つまり、自分の人生がどういうものであれば幸せかを考えてみるというわけです。そこから逆算していくことで、やるべきことが見えてくる。大きな目標を達成するために10年後にはどんな姿になっていたいか、そのためには1年後までにこれを身に付けようというように、具体的な行動に落とし込むことができます。
はあちゅうさん(以下、敬称略) 私もひきたさんを通じてこの方法を知り、とても感銘を受けたので、自分の弔辞を考えてみました。私の弔辞は、「書くことや発信することで誰かに勇気を与えたい」「『この人は書くことや表現することを諦めなかった』と言われたい」。すごくぼんやりとした目標ですが、きっと一生変わらないだろうなと思います。
ひきた むしろぼんやりしているほうがいいんです。例えば、アップルの創業者スティーブ・ジョブズの目標は、「世界をびっくりさせたい」。ただそれだけ。でも、だからこそ既存の発想や枠にとらわれず、チャレンジをし続け、大成功したとも言えます。作家の村上春樹さんも、「ずっと走り続けていた、少なくとも最後まで歩かなかったと書いてくれ」と本の中に記しています。はあちゅうさんも、時代によって小説を書いたり、ブログを書いたりとカタチは変わっても「書き続ける」「表現し続ける」という目標がある。大きな目標が決まれば、迷わず走っていくことができます。
20代はいろいろと揺れ動く時期ですから、弔辞もどんどん変わっていい。僕も20代は自分のために走っていたけれど、病気を経験したこともあり、今の弔辞は、「誰かを励まし続けたい」というもの。博報堂で働き始めた20代の頃から学生の就職活動を支援し、8年前からは明治大学で教壇に立って、たくさんの学生たちと触れ合ってきましたが、自信がない子、元気のない子も少なからずいます。そういう子たちを、どんな形であれ、励まし続けたいという思いが、今の僕を動かすエネルギーになっています。
ひきたさんの大目標=自分への弔辞のテーマは、「誰かを励まし続けたい」。はあちゅうさんは「書くことや発信することで誰かに勇気を与えたい」
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自分の「弔辞」を自分で書く? ビジネスの成功は「目的」ではなく、あなたの人生を豊かにするための「手段」である
大半の中小企業経営者は、「ビジネス=自分の人生」だと考えています。
つまり、ビジネスの成功が人生の成功だということです。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
ビジネスが成功すれば、経営者の人生のすべてがうまくいくのでしょうか?
実は、「ビジネスの成功=人生の成功」という考え方こそが
「ビジネスに振り回されてしまう原因」になっているのです。
そこで今回は、経営者が見直すべき
「ビジネスのスタート地点」についてお伝えしたいと思います。
経営者としての仕事を振り返る良い機会になるはずです。
■「人生の目的」から見えるビジネスの将来像
私がアメリカでマイケルE.ガーバーから指導を受けた際に言われたのが、
次の格言でした。
「ビジネスとは、自分を人生の目的地まで連れて行ってくれる乗り物に過ぎないのだ!」
つまり、ビジネスを成功させる経営者は、
自分の人生の目的を達成するためにビジネスを行なっているのであり、
ビジネスに人生をささげているわけではない、と言うのです。
例えば、将来的に築きたい資産を描いたなら、
どうすればそうできるのか? を常に考え、
その実現のための手段として、ビジネスを構築するということです。
「ビジネス=自分の人生」になってしまっている経営者は、
本来は人生を豊かにする手段であるはずのビジネスに自分の人生を振り回されており、
コントロールを失ってしまっている状態であることが多いのです。
また、ガーバーはこうも言っています。
「普通の人と功績を残す人の違いは、
人生を受け身で過ごすか、自ら人生を切り開こうとするかの差だ」
あなたの周りで何かを成し遂げた人たちは、
受け身の姿勢のまま、周りに振り回されていたでしょうか。
答えはノーでしょう。
目的や目標を明確に持ち、そこに向かって自ら行動した結果が、功績につながったはずです。
「起業をする」と決断した人たちは、
起業した瞬間は受け身ではなく、
自らの人生を切り開こうとしていたはずです。
しかし、仕事の厳しさに触れ、経営が甘くないことを知り、
いつの間にか自分の人生のすべてをささげ、自身をすり減らしてしまうのです。
以前の私もその1人でした。
何かに追い詰められるような感覚をもち、
仕事をしていないと不安で仕方がない状態に陥っていました。
結果、ビジネスを長期的な視野で考えることができず、
目の前の仕事に体力と精神を注ぎ込んでいました。
その泥沼から脱却するために必要なことは、
「経営者の人生の目的を明確にすること」だったのです。
■経営者の仕事の第一歩は「弔辞を書く」こと?
では、具体的には何から取り組むべきなのでしょうか?
アメリカでガーバーの講義を受けたときには、
まずは「自分で自分の弔辞を書く」ように言われました。
ご存じの通り、弔辞とは
自分が死んだときに友だちや親族が読んでくれるもの。
それを「自分自身でどのように読まれたいか」を考え、文章にするのです。
正直、私は戸惑いました。
「ビジネスを成長させたくてアメリカまで講義を受けにきたのに、
何で弔辞を書かなきゃいけないのか?
これが経営者の仕事なのか?」
と、内心思っていました。
しかし、とにかく今までの失敗を繰り返さないためにと、
言われるまま書いてみることにしました。
弔辞の書き方の本を買い、ネットで弔辞のサンプルを取り寄せ、
約2週間かけて、やっとの思いで書き上げました。
そして、その弔辞を自分で読み上げてみると、
不思議なもので胸が熱くなるのです。
それと同時に、「このままではまずい」とも思いました。
それは、
「このままでは自分で書いた弔辞を読まれるような生き方ができない」と感じたからです。
言うまでもありませんが、弔辞とは人生の最後に「自分について」読まれるものです。
・人生の中で何を大切にしていたのか?
・仕事仲間、家族、お客さま、地域社会にどのように関わってきたのか?
・金銭的に豊かだったのか?
・精神が充実していたか?
つまりそこには「人生をどのように過ごしたか」が表れてくるのです。
■人生の目標こそがビジネスの核となる
経営者の中には、ビジネスにすべてをささげてきたあまりに、
自分の人生や将来を描けなくなっている人もたくさんいます。
その状況から脱却するためには、
繰り返し自分と向き合い、理想の人生を考え続けることが必要です。
その繰り返しで、あいまいだった「人生の目標」が明確になっていきます。
だから、経営者の人生の目的や目標が明確にならない限りは、
「ビジネスの目的・目標」も決めようがないのです。
そもそも、あなたはなぜ自分でビジネスを始めたいと思ったのでしょうか?
・サラリーマンに飽き飽きしていたから?
・上司が気に入らなかったから?
・自分の好きなことを仕事にしたいと思ったから?
・もっと儲けられると思ったから?
・もしくは自由なライフスタイルを手に入れたかったから?
どんなことでも結構です。
とにかく、あなたの感じるまま、欲望のまま、理想のままに、
経営者の仕事の第一歩として「自分の弔辞」を書いてみてください。
私はアメリカでガーバーに、
「今のビジネスであなたの望む人生を手に入れられないなら、そんな事業はやめるべきだ」
とまで言われました。
あなたの人生の目的は何ですか?
あなたのビジネスは、あなたの人生の目的地まで連れて行ってくれそうですか?
自身の人生の目的を知り、未来を描くことは、
経営者の仕事の中でも最も重要なことなのです。
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