Stanford MBAエッセイドラフト version 1

<質問>

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1. What matters most to you, and why?
(あなたにとってもっとも大切なものは何か。それはなぜか。)
2. Why Stanford?
(なぜスタンフォードなのか。)

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<回答>

 

「可能性を開花させる(maximize potential) 」これこそが、私が追いかけ続けている人生のテーマだ


そして、To fulfill the highest, most truthful expressions of myself(又はthe best version of myself)への歩みを日々楽しむことだ

 

大学卒業後数年してからほぼ毎年母校に呼ばれて、授業で、若手卒業生として、学生時代の歩み・就職活動への向き合い方・その後のキャリアといった私の経験と気づきを後輩達に90分間届けている

ベテランから若手まで多岐に渡る卒業生を毎週招いて学生にメッセージを届ける授業だ

多い時は200名超の学生が聴講し、担当した授業は1週間後に学生達が提出したレポートを全て読み、1人ずつ成績をつけることが求められた

 

自宅に学生のレポートが届いた時、こんな大量のレポートを読んで一人一人評価するのは相当時間がかかりそうだと一瞬頭によぎったが、読み始めたら止まらなかった

私から何を学び取ったか、それを今後の学生生活でどう活かしていきたいか、それは何故か、という一人一人の人生ストーリーや価値観が凝縮されていた

一人一人求めるものが違う学生達が各々に必要な気づきを得るきっかけを提供できていたことに身震いした

私の中で何かが目覚めた

自分の経験と考え方を共有することで、学生等が新たな可能性や気づきを得る瞬間を生み出したことはこれまで感じたことがない喜び

一度に多くの方の「可能性を開花させる」ための気づきを提供できたと感じた瞬間だった

 

なぜ学生に響く経験と歩みが大学時代と社会人若手時代に出来、大学から声がかるようになったのか

 

私は4年制の大学で、1年目は取得単位はゼロ、2年目と3年目の2年で卒業に必要な単位をすべて取得し、4年目にインドで宝石会社でのインターンシップ文部科学省でのインターンシップ、韓国や中国への短期留学、世界旅行をした

 

なぜ1年目は取得単位がゼロだったのか

学生生活の1年を再び受験勉強に充てていたからだ

 

私は、偏差値の高い大学に行くためにテストの点数を1点でもあげる為に勉強するのが正解という価値観の中で過ごして来た

大学に現役合格したが、トップ校ではなかったので達成感がなかった

一方で、幼馴染が受験の1年前に偏差値50だったのに、偏差値で日本一の東大に現役合格した

そこで、入学すれば仮に再受験に失敗しても残りの3年以内で卒業可能であることを大学に確認の上、親には余分にかかる費用もお願いした上、覚悟を決めて受験勉強を始めた

 

全てを削ぎ落として、色々なことをシャットアウトして雑念が全くなく、当時本当に大切だと信じていた価値観に従って受験勉強に集中した

結果は出せなかったが、この1年間はどの瞬間を見ても必死で駆け抜け、全てを振り切って目標に向かう徹底力を発揮したので後悔はしていない

 

大学に2年生から通い始め、人生ではじめて留学生の友達が出来、同世代が母国を離れて日本で過ごす姿を間近に見て、私もいつか海外で生活してみたい、留学、仕事をしてみたい、そしてまだ知らない自分の可能性を開花させたい、と切望するようになった

偏差値以外の価値観・世界観を知り、救われるような感覚とともに、もっと日本以外の世界を学生のうちに知りたいという想いから4年生の時は世界旅行もした

 

3年後、入社当初から、世界を舞台に活躍したいという想いがあり、海外出張、駐在、海外大学院留学のチャンスを掴みたいと周囲に共有してきた

 

上司をはじめとする周囲の方々はこの方向性を支援して下さり、全社の経営方針策定チーム・海外子会社の社長と本社の社長が四半期ごとに討議する場の事務局・クロスボーダーM&Aプロマネの仕事、インド・ドイツ・韓国出張、シリコンバレー研修、東南アジア青年の船事業参加、ドイツ駐在等経験させて頂いた

 

そういった歩みの中で、そんな生き方、考え方、見方があるのか!と目から鱗の新たなものさしを知り、今まで自分が信じてきた価値観に追加したりバージョンアップさせたりしてきた

 

更には今まで当たり前と思い込み歩んできた大企業でのキャリアも絶対のあるべきものではなく、これがあるべき歩みだと思い込んでいるだけでそれ以外にも起業など色々とあること、本気で望むのであれば今まで歩んできたレールから外れてもいいと自分へ許可を与えることも出来るということに気づいた

 

10代まで偏差値絶対主義だった私は、グローバルな世界を知ることで、自分自身や後輩達の新たな可能性を開花させて、より輝ける自分の居場所、立ち位置を確立してきた

 

また社内外のチームで仕事をすることで新聞の一面に掲載されるようなM&A案件が出来ることをプロマネの立場で経験できチームの一員として誇りに思うものの、合意形成などに時間を要して当初の想定より数年単位でM&Aのクロージングが遅れた点は、グローバルエクセレントカンパニーのスピード感には程遠い

ステークホルダーへの理解を深め、社内外のチーム一人一人の特性等を踏まえて、いかにチーム・ステークホルダーのポテンシャルを最大限発揮してもらうか、という発想を今後指導的立場になっていくにあたり、持っっていく、磨いていく必要性を痛感している

 

自分自身や周囲のポテンシャルを最大限発揮させる旅を続けたいという想いが、私をStanfordの扉をノックさせた

 

(株式投資が大好きなのも、現金のポテンシャルを最大限活かしたいという発想が根本的はある)