オリンピックとテロリズム
それは1972年9月のミュンヘンオリンピックに遡る
イスラエルの選手がテロリストに狙われた
襲撃時に1人は窓から逃げられたものの2人が死亡し残り9人が人質に
パレスチナ武装組織「黒い9月」8人が選手村に侵入しイスラエル選手達を襲撃したのである
交渉の結果飛行機を手配したが、フュルステンフェルトブルック空軍基(Fürstenfeldbruck)にて、人質9人、警察官1人、テロリスト5人が死亡
3人は逃亡したが逮捕された
しかし1ヶ月後にロフトハンザがハイジャックされ犯人の要求を飲む形でこの3人を釈放
これを機にテロ対策の特殊部隊が各国スタートしていったされる
今はオリンピアパークの一角に展示がある
30分ほど上記のより詳細を解説した動画も流れている
散歩やサイクリング道に面しているのでフラッと立ち寄る人も見る
動画はイスラエル建国により母国を追われた人々パレスチナ難民の話からはじまる
そしてミュンヘンオリンピックのテロ当日の流れが時間刻みでニュース動画も使われながら紹介される
ベルリン等でも思ったが、こういった負の歴史の展示をしてしっかり後世に残そうという姿勢がドイツではひしひしと感じられる
第二次世界大戦中のユダヤ人虐殺からのイスラエル建国を起因とするこのテロを、この展示をつくった方は感じられていたように思った
先人の行いなのに何故という声も出てくると思うが、我々は歴史の上に生きており良い面も悪い面も受け入れて前進するしかないということと、いつ何が起きるのか分からないので日々いつ死んでもいいと思えるくらい充実させようと改めて思った