IMD EMBA日本人卒業生のブログ発見

検討中の、IMD EMBAの様子が分かり、とても参考になったブログであったので、備忘録として残しておきたい

プログラムはかなり課題が大変だということが感じられる

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

IMD EMBAを卒業してみて (その1)

Shintaro
 

Noteに書くのに時間がたってしまったが、長かったIMDのEMBA(Executive MBA)も昨年の12月7日に終わった。EMBAでの経験と感想を簡単にまとめておきたい。

IMDのプログラムは想像以上に厳しかった。高い授業料を払っているし、Participantは(IMDでは生徒のことを、ともにプログラムを作っていくパートナーの意を込めてParticipantと呼ぶ)学校にとってはお客さんでもあるので、「まあ、適当にやっても卒業はできるでしょう」くらいにたかをくくっていた。ただ学校が始まる前にFinanceの資料が送られてきて「授業ではいちいち教えないので、これをあらかじめ理解しておくように」と言われたあたりから、なんか厳しそうだなと感じていた。最初は3週間のCampusでのプログラムなのだが(Fundamental for Business Leadershipで通称FBL、ファイナンス、マーケ、デジタルなど、ビジネスの基礎を築くプログラム)、これが驚くことに土日がなかった。「Self-reflection」と呼ばれる午前がOffなのが3回あっただけで土日もきっちり授業がある。しかも授業の後でチームで議論や資料を作ったりと夜遅くまで忙しい。3週間休みなしって、Work life balanceが叫ばれる世の中を逆行しているのだが、IMDに言わせると教えたい内容がありすぎて、これ以上授業を削れないとのこと。これはこれで教える責任を全うしてくれて、ありがたいとも感じた。いずれにせよ「なんか厳しいけど、まあOn-siteの今だけでしょう」とFBLが終った後もたかをくくっていた。

その後、5週間のOn-lineの授業に切り替わる(Advanced Management Program、通称AMC。ファイナンス、マーケ、戦略、Decision Analysisの4科目とその試験で構成されるプログラム)。On-lineの授業の最後に4科目のテストがあり、そのテストに合格しないと次のステージに進むことができない。学校から「最後にまとめてやろうとすると試験に落ちるから、とにかく1科目ずつ最初から勉強しておきなさい」と何度もアドバイスされる。予定調和で生きてきた私としては最後にまとめてやろうとまさしく思っていたが、時間もあったのでOn-lineの授業が追加されるたびにリアルタイムで参加して、進めていこうと思った。数回受講して、課題図書を読み始めてみて、すぐに一夜漬けでは対応できないと思った。特にDecision Analysisはコンセプトや理論を理解して、その上で応用できなければならない。一夜漬けでは問題が何をきいているのかわからないくらい難しかった。というわけでOn-lineのセメスターは勉強に忙しくて大変だったが何とか最後の試験にもギリギリ合格できた。「まあでもテストにも受かったし、さすがにここからは楽になるでしょう」とまたもやたかをくくっていた。

次のステージはMasteryステージといわれ、3回のスイスでのプログラムと、世界の様々なところで行われるIMDのプログラムから3か所選んで参加するもの、およびOn-lineでの授業で構成されている。このMasteryステージが始まる前に、クラスメートに「いやーAMCはきつかったね」と伝えたら「いや、会社の先輩がIMDのEMBAなんだけど、AMCなんて序の口でこれからもっと忙しくなるらしいよ」と言われたが、楽観的な私は「まさか」くらいに思って、まだたかをくくっていた。

いざ、Masteryステージが始まると、それはもう忙しかった。自分なりに時間を作って頑張ったけど課題図書の3分の1くらいしか読めなかった。そしてレポートをなんとか作り上げて提出するも「REDO(やり直し)」をもらってしまった。IMDのEMBA(Masteryステージ)では個人のレポートを12個、それとは別にチームのレポートをいくつか提出しなければならない。個人のレポートで2つ目のREDOをもらった後で、学校からWarning letterが届く。「あなたはこれで2個目のREDO。あと1個REDOをもらったらProbation(資格停止)で卒業できませんよ。もっとしっかりやりなさい。」これはまずいということで、家内にも協力してもらって本気で勉強することに。そしてたっぷり時間をかけて仕上げたレポートがこれまたREDOをもらってしまう。学校からは「あなたはこれでREDO3つ目だから、今のままでは卒業できません。パフォーマンスを上げて、いくつか良いレポートを提出すればProbationが外れるでしょう。逆にさらにREDOがあれば、Dismiss(退学)になります。もっと本気でやらないと、本当に退学になる可能性がありますよ。」いや、もう十分本気でやってるんですけど。。。と、ここでおそらく人生で初めて「たかをくくる」ということをやめ、必死に取り組むということを経験した。それからは勉強が夢に見るくらいプレッシャーを感じて、朝も5時に起きて勉強をしていた。ただ仕事もあるし、英語の課題図書を読むのにも時間がかかって、すべてをこなすのは不可能だった。優先順位をつけて、レポートでは満点ではなく、合格点をとりにいく、こんなイメージで複数の作業に時間を配分していた。もう泣きそう。(その2に続く)

note.com

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー