障害を持つ子の母、介護が必要な母の娘

テネリフェ島の宿泊先は、偶然だが、障害を持つ子の母、介護が必要な母の娘であるMartaが所有、運営する物件であった

 

スージー氏は、子供の頃、両親が幅広い方々を自宅に招いていたこともあり、彼女の家族にはいないが障害を持つ子供と友達であったこともあり、障害者支援にも情熱を見出しており、仕事の一つとして関わっている

 

子供時代の友人が車椅子であっても車の免許を取得し、旅行を一緒にした経験があり、健常者と同じようなことを工夫すれば出来るようになるが、やり方や社会でどういう支援体制があるのかなど知らないことが大半だという認識を持っている

また、親もいつかは高齢となり支援できなくなるので、施設入居など社会全体で支える仕組みについても詳しい

 

Martaが21歳の息子の面倒をみないといけないと言った時に、スージー氏は話をよく聞いて障害を持つ子供であることを知り、何か助けになることを出来るかもしれないので一度本人と会えないか、と申し出たり、ストレスで吹き出物が出ているMartaを見て塗り物を薬局で購入してプレゼントしたり、と宿泊先のオーナーと客という関係であっても彼女の役に立ちそうなことを観光時間を削ってでも提案している点に私は驚いた

 

最終日に偶然アパートに息子を連れてきていたので障害を持つ子供(21歳)と会ったが、怒りか不快を示す時に母親Martaの髪の毛を引っ張り、母親が悲しんでいた点が印象に残った

1月5日はスペインでは、クリスマスイブのような日で、子供がプレゼントを楽しみに待つ日であるが、このようなことをするのではプレゼントはあげられないと悩んでいた

Los Reyes Magosという3 Kings Dayで、ドイツではこのような盛り上がりは見られない


Martaは私が話を聞き限り、ホストとして宿泊先に尽くしているホスピタリティにあふれている方で、息子への愛、障害を持つ子を育て生活する困難さを実感されている方で、子育てもちゃんとしてそうな方ではあるが、このような息子の一面を見る限り、感情表現を適切に出来るような教育がいかに難しいのか、というのを考えさせられる

 

お金を支払える人が多くはない分野なので十分な稼ぎが出来ない分野ではあると思うが、支援を必要としている人がおり、それに情熱を持って取り組んでいる人がいるのだと目の前で見て、長期株式投資への私の情熱は本物だと思うがそれ以外にも社会において何物なのか(どういうサービスを提供できるのか)を確立していかないとという想いを改めて持った

 

スージー氏からは、
・あなたは具体的に何をしたいのかが明確になっていないから、インスピレーションを得るためにグローバル企業の求人を見てみる

・大学で学生に教えることに情熱があると理解しており、教えるという切り口でどういう仕事の可能性があるのか考えてみる

というのが一案として話があったが、まさにそう思う