日経新聞の「もうすぐ上場します」シリーズで取材を受けた将来の自分による、記事
2029年7月7日
子供向けレジャーアクティビティのマッチングプラットフォームを運営するIKIGAIKIDS(ドイツ・ミュンヘン)が、14日、プライムに上場する。共同創業者Amazing Masaに自社の強みや今後の戦略を聞いた。
ーー事業の概要と強みを教えてくださいーー
「水泳やサッカーやダンスや体操といったスポーツ、お絵描きなどのクリエイティブ活動、英語教室、サマーキャンプなど様々なジャンルの子供向けアクティビティがプラットフォーム上に登録されており、誰でも閲覧でき、有料会員であればそこで予約し参加が出来る。参加者はレビューを残すことが多く、少しでも良い評価を得ようとプラットフォーム上のサービス提供業者が切磋琢磨出来るインセンティブと、親子が参加するか否かの判断材料の一つとして機能している」
「AIを活用して、属性や今までの参加したアクティビティデータを元にアプリがユーザー毎に次回のアクティビティ提案をすることで、ユーザーの検索する手間を省いていることと、思いもしなかったアクティビティとの出会い(セレンディピティ)を提供している。また、希望する会員には、オリンピック選手も自身の体の動きをデータを使って分析しているAI技術を元にした、Before Afterの子供の体の成長分析レポートも提供しており、好評を得ている」
「個人会員だけでなく、企業の福利厚生として、市町村の子育て世代の維持確保の一手段としても認知されており、EUレベルでも採用の検討が進んでいる最中で、欧州では社会インフラとなってきている」
ーー上場の狙いは。
「設立当初から5年間でIPO(新規株式公開)をする事業計画を立てていた。欧州ではスタンダードなプラットフォームとなったがアジアではこれからなので、日本で上場することで認知度を上げて人材獲得しまずは日本市場を開拓して、アジア展開していきたい。」
ーー今後の成長戦略を教えてください。
「アジアでもスタンダードなプラットフォームとして使って頂けるよう、パートナー企業を増やしていきたい。IKIGAIKIDSに登録していれば、世界中どこに行っても、契約を変えることなく、子供向けレジャーアクティビティに参加できるようにする」
「データを活用して、どのようなアクティビティがどのような子供にとって一番成長につながるのかなど、プラットフォームを活かしたデータ戦略も考えている」
ーーー上場による調達資金の使い道を教えてください。
「プラットフォームは安心安全であることが大前提。セキュリティの強化やパートナー企業の質の維持向上に向けた取り組み、人材確保に使っていきたい」
ーーー株主還元の方針は。
「株主との対話で固めていきたいが、まずは日本市場で知って頂くため、株主優待でIKIGAIKIDSのクーポンを配布して、使って頂けるようにしたい。両親だけでなく祖父母が孫に与えることもできるし、親戚の叔父叔母や近所の方でも可能」