チップ

ドイツではレストランやバーで10%程度チップを支払うものとされている

例えどんなにサービスが悪くても、だ

 

このチップ制度は国や人によって感じ方が異なる

 

あるスペインの方は、「自分たちの国でもチップはあるが、サービスの質が悪ければ支払わない。しかしそんなことは滅多にない。そんな店員がいれば首になるからだ。しかしドイツではサービスの質が大方悪い。正直サービスの対価としてチップを支払うことに抵抗がある。例えサービスの質が悪くてもスペインようにチップを支払わないという選択肢はドイツではない。またチップが少ないと君はどうなっているのかという態度をドイツではとられる。いくら支払えば良いのか全て請求書に書いておいて欲しい。郷に入れば郷に従えで支払っているが、自分で毎回いくらのチップにするのか考えるのが本当にめんどくさい。バーとかでもたった一杯でチップとかも意味不明」という趣旨の考えだった

 

ドイツの方は「そういう考えがあるのも知っている。イタリアの友人がいるが彼女がドイツのレストランでチップを自分は支払わないと言ってとても私は気まずい思いだったので割り勘する際に彼女の分のチップも含めて自分は支払った。サービスの質に関係なくチップを支払うのは当然でなぜ支払わないといけないのかという感覚は私にはない」

 

ポーランドや移民1世の方も、「ドイツではサービスの質が大方悪いのに、チップをサービスの対価として支払うことに違和感はあるが、ドイツはそういうものだとして受け入れている」ということだった

 

所感としては、チップとはサービスの対価に対して支払うものというのが一般の考え方だが、ドイツではサービスの質に関係なく支払うものなので、従業員の給与を補う性質を持つもので一般のチップとは異なるコンセプトとして認識した方が毎回抵抗感や違和感を持たなくて良い

ではなぜ給与ではなくチップか。私の仮説は、経営の立場で考えれば固定費の給与の割合を減らしチップという変動費にすれば運営コストを減らせるし、従業員にとってもお店にとってもチップとしてもらえば消費税、所得税、教会税等が差し引かれないので手取りが大きくなるという税金対策の側面もあるかもしれない