GE株主としてワブテックの株式を割当てられたが権利売却

「外国株式等株式分割・権利売却等のご案内」を受領した

 GEによる事業資産売却の一環として、鉄道用車両や船舶用エンジンを製造する傘下の鉄道事業部門GEトランスポーテーションを、機関車・貨物車製造大手ワブテックに資産売却して吸収合併したことによる影響で、ワブテックの株式を割当てられ(100 : 0.5371)たが、権利売却。

株主になることで、世界の出来事が身近になる一環だ

 

 

合意に基づいて、GEはGEトランスポーテーションの資産をワブテックに売却し、その対価として29億ドルの現金と合併新会社の株式50.1%取得する。これは総額111億ドル(移転資産の税務簿価を時価にステップアップしたあとの税効果11億ドルを含む)に相当する。合併はまず、GEトランスポーテーションを親会社のGEから分社化したあと、直ちにワブテックの全額出資子会社と合併する形で行われる。合併手続きが完了後、GEの株主が合併新会社の株式40.2%とGE本体が9.9%の計50.1%、ワブテックが残り49.9%を取得する。

 

<米国株情報>米GE、25日に鉄道事業部門と米ワブテックの統合完了 速報 | 株式新聞Web

 米複合企業大手ゼネラル・エレクトリックGE>は4日、鉄道用車両や船舶用エンジンなどを製造している鉄道事業部門のGEトランスポーテーションを2月14日に分離すると発表した。また、25日には分離後のGEトランスポーテーションが米機関車・貨客車製造大手ワブテックとの統合を完了し、新会社としてスタートする。

 

 GEトランスポーテーションは「トランスポーテーション・システムズ・ホールディングス」として分離し、同社が存続会社となるかたちで25日にワブテックの全額出資子会社と合併する。

 

 トランスポーテーション・システムズの全株式(87億株)はいったんGEの株主に付与されるが、この株式はワブテック株との交換請求権を持ち、GEの株主はGE1株につきワブテック0.005403株と交換できる。GEの推定では、25日の合併完了後、GEの株主はワブテックの発行済み株式(普通株)の24.3%、また、GE本体もワブテックの株式24.9%を保有する見通し。一方、ワブテックの株主は残りの50.8%を保有することになる。

 

 17年度の売上高はワブテック、GEトランスポーテーションともに約39億ドルで、単純合算ではトランスポーテーション・システムズの売上高は約80億ドルとなる。従業員はワブテックが約1万8000人、GEトランスポーテ―ションは約9000人。