このタイミングは絶対に政治

ゴーン日産会長逮捕報道を見て、パワーゲームを感じた

最近見たドラマ「ハラスメントゲーム(主演:唐沢寿明氏)」「下町ロケット(主演:阿部寛氏)」で、相手の弱みを握ってゆすり、それで相手が動揺しないなら、そのカードをきる(公表する)という、パワーゲームをやっているのを見た記憶がある
直近だとトルコはサウジをゆすっていると報道されている
(報道にあるように、サウジ皇太子が記者殺害命令とCIAが断定すれば、影響は大きい)

今回のゴーン氏の件も、カードをきったのではないかという印象を持つ
日産社内というより、フランス政府、ルノー、日産、三菱自動車の関係性を見直すという議論の中で、地雷を踏んでしまったので、引き金が引かれたのではないか、と憶測せざるを得ない

誰もが程度の差はあれ、突っ込まれるところを持っている
覇権を争っている時、狙っているポジションを手に入れる時、国際政治の世界であれ、社内政治であれ、ひそかに相手の弱みを握り蓄積して、証拠を揃える
そして、タイミングを見計らいながら、使う
有価証券報告書への虚偽記載が、何年も前から続いていたのに、そのタイミングで公表していないのは、おかしい
絶対に担当者は気づいていたはずだ
完璧なクロになるまで泳がしていたという見方もあるが、いつこのカードを切るかタイミングを見計らっていたという憶測もできる

>特捜部によると、2015年3月期までの5年間で、実際にはゴーン会長の報酬が計約99億9800万円だったのに、計約49億8700万円だったとの虚偽の記載をした有価証券報告書を、5回にわたり関東財務局に提出した疑い。

東大卒であれば、特捜部と学友という人もよくいるので、東大出身幹部が多い印象を持つ日産幹部との関係性も気になる


不祥事は信用売りだが、寄り付きでかなり落ちているかもしれないので怖さはある

ルノーの株価は、日本時間23時(現地15時)現在▲10%下落している