ミュンヘン市内で平日のみBMWの工場見学会を実施しているので行ってみた
事前予約、12€/人、2時間、総歩行距離3キロ、英語又はドイツ語ガイドのみ提供
工場内写真撮影禁止
この工場では1日1,000台が生産(電気自動車は現在ここでは生産していない)され、8,000人が働く
1922年から生産をはじめ、隣にあるBMWの本社はミュンヘンオリンピックのタイミングで完成した
スペア期間は計22年間(7年+15年)
車体の軽量化によるエネルギー効率向上を通じて環境負荷を減らしており、カーボンファイバーを使って薄く強固で軽い車体を生産
工場で稼働するロボットはABBというスウェーデンの会社が提供し、2,000台ある
Build to orderでカスタマイズが求められるが、同じラインで異なるタイプが流れてもロボットがちゃんと違いを認識し自動的に対応を変える
99.8%の精度で人間をこえる作業が実施出来ている
24時間稼働させることは、トラックの搬出入が10時までという制限があるので難しい
また、ドイツは日曜日は安息日であり、土曜日に機械のメンテナンスをしている
オーストラリアから仕入れているemu(エミュー)の羽がボディーを傷つけることなくホコリを取るのに活躍している
私からの質問は、以下の通り
A.コストの観点で考えると労働力等が安い国で生産した方が採算が良くなると思うがなぜ高コストのミュンヘン市内で工場を維持するのか
Q.コストの観点のみで考えるとその通り。我々はミュンヘン市内で工場を持ち続けることにemotional valueを見出している。従業員等からのloyaltyを引き出すのにも一役買っている
A.なぜ工場見学を実施しているのか
Q.今はストーリーを売る時代。どのように車が出来ているのか知ってもらい、共感してもらうのが狙い。単純に完成車だけの顧客接点では事足りない
工場見学後、ドイツ人同僚と話をした
彼らから、BMWの新車を購入した人には、プレミアム体験が色々とオプションであると聞いた
高いけど、憧れであり続けるために、value propositionをしっかり意識している戦略だと理解した