クルーズ 寄港地編  Genova(ジェノバ、イタリア)

徒歩で一日もあれば、主要どころはカバーできるコンパクトな街という印象

ジェノバ共和国として海洋貿易で繁栄した面影が今も感じられ、散策にはもってこい

 

Museo Palazzo Reale/Royal palace Museum

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エントランスは通常6EURだが、第一日曜日に訪問したので無料だった

ジェノバ駅から徒歩圏内で、一時間以内で見学を終える大きさの豪華な装飾の室内であり、ジェノバの黄金時代を容易に想像でき、今でも訪問者に畏敬の念を抱かせるにふさわしい迎賓館(当時ロッリという迎賓館リストに登録)レベルだと私は感じた

 

私がオーナーだったらどういう発想でこの建物をつくることにしたか、という観点で見た。パワー・富をこのように圧倒的な建造物・美術品という目に見える形で表現することは自己満足というより、訪問者に尊敬の念を抱かせ、この人には逆らうことは出来ない、超えることは出来ない、仲よくしよう、という考えに至らせ、自らの地位の維持・更なる発展に一躍を担った、少なくともそのような意図があったと私は想像する。圧倒的な建造物は権威の象徴とも言える気がする。国家レベルであれ何であれ、イニシアティブをとる人は、目に見えるすごさに大半の人は感服するということを、分かって色々手を打っているという認識を持った方が良いと思うに至った。また、紛争等により、歴史的建造物を破壊することも時折見受けられるが、美術的・歴史的価値というより、権力・権威の象徴として見做していることに起因する。経営学を専攻していたため、今まで広告については、どういう意図があるのだろうかと考える癖は出来ているが、建造物については、意図は考えたこともせず感嘆してばかりいた。ミラノ中央駅も圧倒されるものがあったが、ムッソリーニファシズムの権威の象徴としていたと聞く。建物と権力・権威(政治・宗教)は、今後理解を深める必要性がありそうだ

 

また、交易において覇権を取ることにしのぎを削ったジェノバを見るに、世界において覇権を取ろう、影響力を高めようと、国家・企業レベルでしのぎを削る現在も様子は変わらないと感じる。また、永遠に覇権をとりつづけることはなく、一人の人生レベルでみれば生涯同じところが覇権をとっているケースもあるが、長い歴史の中で次々と入れ替わってきている。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響き有