通信計測機器を手掛けるアンリツは30日、2019年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期の約3倍の85億円になりそうだと発表した。従来予想から30億円上方修正した。次世代の高速通信規格「5G」の初期開発投資が高水準で、海外を中心に計測機器の販売が拡大する。
利益が想定を上回りそうなことから、年間の配当予想を17円から22円(前期は15円)に引き上げた。
売上高にあたる売上収益は前期比14%増の980億円と、従来予想を60億円上回る見通し。海外事業が18%増と伸びる。特に米韓で5G向けの半導体や携帯端末の開発投資が想定を上回って推移しているという。
同日発表した18年4~12月期の連結決算は売上収益が前年同期比14%増の711億円、純利益が4.3倍の62億円だった。